

配球は読むべき? 大阪桐蔭で学んだ「ストレート待ち」の打撃論
■大学時代に苦い記憶 阪神・坂本誠志郎捕手 私は現役時代、あまり配球を意識せずに打席に立っていました。ストレートにタイミングを合わせながら、変化球が来たら対応する形です。そのため、打席では相手の捕手を意識することなく、投手との対戦に集中していました。 しかし、中には気になってしまう捕手がいました。インコースにミットを構えている気配を出して投手にアウトコースを要求したり、わざと打者に足音が聞こえるようにして構える場所を移動していると感じさせたりする捕手がいます。そういうタイプは嫌でした。意識しないようにしても、「今、絶対にインコースに構えた」などと気になってしまいます。捕手の動きに気を取られ、投球に集中できなくなります。 特にやりづらさを感じたのは、現在阪神でプレーしている坂本誠志郎捕手です。学年が1つ上の坂本捕手とは、大学時代に対戦しました。坂本捕手は打者が嫌がるあらゆる策を講じてきました。投手がセットポジションに入ると打者に分かるように動いたり、逆に気配を消したりします。 打者に聞こえるように、ぼやくこともありました。大きな独り言の
2 日前読了時間: 4分


なぜ大阪桐蔭は夏の甲子園を逃したのか 元主将が見た誤算と打線の課題
夏の甲子園出場を逃した大阪桐蔭 ■センバツ優勝投手 夏の大阪大会直前に離脱 夏の甲子園が開幕しました。私の母校・大阪桐蔭高校は今大会の出場を逃し、履正社高校が大阪代表として戦います。 大阪桐蔭は今春の選抜高校野球大会で優勝し、甲子園春夏連覇の期待がかかっていました。しかし、大阪大会の4回戦で延長10回タイブレークの末、2-3で大阪立命館に敗れました。 優勝したセンバツの戦いを見た限り、大阪桐蔭は夏も甲子園に行く可能性が高いとみていました。想定外だったのは、2年生左腕・川本晴大投手の離脱です。センバツでは決勝戦で完投するなどチームを牽引する存在でしたが、大阪大会直前にけがが判明し、メンバーを外れました。 大阪桐蔭は選手層の厚さも特徴です。川本投手を欠いても、他の投手陣で大阪大会を勝ち抜ける力は十分にあります。ただ、センバツを見ていて、気になる点がありました。それは、エースナンバーをつける吉岡貫介投手の投球です。 ■センバツで感じた不安 修正できなかったエースの制球 速球の最速は150キロを超え、変化球も器用に操る吉岡投手の能力は高校
8月8日読了時間: 4分


ドラマは減る? 暑さ対策に有効? 高校野球7イニング制の賛否
■議論進む7イニング制 約7割の高校が反対 高校野球の試合を現在の9イニングから7イニングに短縮する議論が続いています。監督経験者や医師をはじめ、長年にわたって野球に関わってきた人たちが参加する意見交換の場も設けられています。 7イニング制が検討されている背景には、年々厳しくなる暑さへの対応や、野球部員の減少があります。一方、日本高校野球連盟が加盟校を対象に実施したアンケートでは、約7割の高校が導入に反対しているそうです。 特に部員数の多い高校ほど反対する割合が高く、その理由には「選手が試合に出る機会が減ること」が多く挙げられています。試合終盤の劇的な展開が少なくなり、野球本来のおもしろさが薄れるのではないかという声もあります。 私の母校・大阪桐蔭高校の西谷浩一監督も、7イニング制に強く反対している一人です。報道によれば、「最も暑い時間帯でも、3イニングごとに休憩を入れれば熱中症の予防につながる」、「7イニングになることで先発投手の球数が減り、同じ投手を連投させるチームが出てくる可能性がある。ようやく定着してきた投手のけが予防や複数投
7月27日読了時間: 5分


あきらめかけた日本代表入り 4打数4安打でつかんだ最後の1枠
■甲子園春夏連覇を達成後 日本代表の合宿に合流 先月のコラムでは、私が独断で選んだ「同級生ベストナイン」をお届けしました。そのベストナインの中には、高校日本代表でチームメートだった選手もいます。今回のコラムでは、高校3年時に選出された日本代表をテーマに綴ります。 2012年の夏、甲子園で春夏連覇を成し遂げた数日後に、私はU-18(18歳以下)日本代表の合宿に合流しました。このチームは、韓国で開催された「第25回AAA世界野球選手権大会」に参加するために結成されました。 日本代表入りは、高校時代に掲げた目標の1つでした。同世代の最強メンバーと一緒にプレーしたいと思っていました。 代表のメンバー選考は、途中経過が伝わってきます。まずは、候補に入っている段階でパスポートを申請するように、所属する高校の監督から伝えられます。国際大会なので、代表入りが正式に決まってからパスポートの手続きを始めても間に合わない可能性があるためです。 写真はイメージ ■「水本くんともう1人の選手で…」 “大逆転”でメンバー入り そして、選考が進むにつれて、色々
7月12日読了時間: 5分


豪華すぎる「大谷・藤浪世代」 同級生ベストナインを独断選出
■選出の条件 「チームメート」または「対戦選手」 メジャーリーグや日本のプロ野球を見ていると、最近ふと思うことがあります。「自分は、すごい世代で野球をしていたんだな」と。私は1995年2月生まれで、いわゆる「大谷・藤浪世代」です。ドジャース・大谷翔平選手やDeNA・藤浪晋太郎選手をはじめ、プロで実績を残している選手が非常に多い学年です。 私は現役時代に大阪桐蔭高校、亜細亜大学、東邦ガスでプレーし、プロに進んだ同級生のチームメートが数多くいます。また、対戦して能力の高さに驚いた同級生の選手もたくさんいました。今回のコラムでは、私が選ぶ同級生のベストナインを発表します。選出する選手は、同じチームでプレーした選手、または対戦経験のある選手を条件としています。 【水本弦が選ぶ同級生ベストナイン】※敬称略 投手:大谷翔平 捕手:田村龍弘 一塁:田端良基 二塁:吉川尚輝 三塁:森下翔平 遊撃:木浪聖也 左翼:笹川晃平 中堅:近本光司 右翼:水本弦(笑) 写真はイメージ ■投手は迷わず大谷翔平選手 遊撃手は激戦の末… 投手は迷わず、大谷翔平選手です
6月11日読了時間: 4分


「仕掛け」が象徴 3季ぶり甲子園で優勝 大阪桐蔭に感じた変化と課題
大阪桐蔭の優勝で幕を閉じたセンバツ ■春夏合わせて10回目の日本一 打線には物足りなさ 選抜高校野球大会は大阪桐蔭が優勝しました。春夏合わせて10回目の甲子園優勝です。去年は春夏ともに甲子園出場を逃し、OBとして寂しさもあっただけに喜びも大きいです。 今大会は圧倒的な強さというより、接戦をものにする粘り強さが印象的でした。あえて辛口に評価すると、打線に物足りなさを感じました。春先なので、寒さや実戦不足など、これから伸びていく部分はあると思います。そうした点を考慮した上で、スイングの力強さや迫力を感じませんでした。 強い時の大阪桐蔭は3点、4点取られても、いつでも取り返せる雰囲気があります。今回は相手に先制されると、かなり苦しくなる印象を受けました。体つきも全体的に、まだ線が細いです。 それでも、日本一になったのは明るい材料です。1点差ゲームに競り勝ち、敗戦を覚悟する試合展開でも勝ちを拾っていました。勝負強さに期待を感じさせました。追い込まれた経験をすると、次の試合で先制されても慌てることがなくなります。チーム力を上げるには、苦しい試合
4月2日読了時間: 4分


高校野球のルール変更は必然? タイブレークやDH制を考える
■先攻と後攻どっちが有利? タイブレークの難しさ 高校野球は変化の時期を迎えています。投手の球数制限や低反発バットについては、過去のコラムでも触れました。私たちが高校の頃にはなかったルールの1つに「タイブレーク」があります。 ...
2025年9月9日読了時間: 5分


「弱点が見つからない」 野球人生で出会った「最強打者」
■大学1年であきらめたプロ 日本代表の練習で自信喪失 前回のコラムでは甲子園の思い出をお伝えしました。今回のテーマは、私の野球人生で出会った「最強の打者」についてです。 小学2年生で野球を始めてから社会人野球の東邦ガスで現役を退くまで、私は何百、何千の選手を見てきました。プロ野球選手になった選手も数多くいます。中学時代に所属していた石川県の白山能美ボーイズでは、現在DeNAに所属する京田陽太選手が同学年のチームメートでした。亜細亜大学では阪神の木浪聖也選手が同級生です。 大阪桐蔭高校では、米国でプレーしている藤浪晋太郎投手やロッテの澤田圭佑投手が同級生でした。高校3年生の時に選出された日本代表のチームメートには、ドジャースの大谷翔平選手もいました。 私は大学1年生まで、プロ野球選手を目指していました。しかし、ある出来事から夢をあきらめました。それは、日米野球の大学日本代表に選ばれた際の練習です。当時はバッティングに絶対の自信を持っていましたが、2人の選手のフリー打撃を見て愕然としました。 その2人は、ソフトバンクの山川穂高選手と
2024年11月9日読了時間: 5分










