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開催前日に球場が停電 緊急事態の野球教室が生んだ一体感と笑顔

  • ja0214jp
  • 20 時間前
  • 読了時間: 4分

■昨年12月に開催 “電気ゼロ”からの野球教室

昨年12月、広島県三次市で野球教室を開催しました。スポンサー企業の方々や参加していただいたプロ野球選手や元選手の方々をはじめ、関係者の皆さまには大変お世話になりました。想定外の事態が起きる中、皆さまのご協力のおかげで子どもたちに喜んでもらえるイベントとなりました。ありがとうございます。

 

今回の野球教室には地元の小学生200人、現役のプロ野球選手と元プロ野球選手を合わせて8人招きました。また、スタンドを開放して、無料で観覧できるスタイルとしました。私はこれまで野球教室に度々携わってきましたが、今回ほどの大きな規模で主催するのは初めてでした。約1年かけて準備を進め、不備がないか確認を繰り返しました。

 

実は野球教室開催の前日、想像もしていなかった事態に直面しました。会場の野球場が停電になり、復旧のめどが立たないと球場側から連絡が入りました。電気がないままでは、野球教室を実施できません。

 

特に大きな問題はトイレです。電気が通っていなければトイレを流せません。スポンサーの中にイベント会社が入っていたので、急きょ仮設トイレの手配をお願いしました。仮設トイレが間に合わない可能性も考えて、携帯トイレも用意しました。

 

野球教室で子どもたちに話しかける水本
野球教室には地元の小学生200人が参加

■参加者全員が団結 “過去最高”のクオリティ

さらに、最低限の電気を使えるように大型のバッテリーを専門業者に発注しました。ただ、野球教室の運営を最優先したので、スポンサー企業の方々、選手や元選手の控室に準備していた暖房は使えませんでした。それでも、大量に購入したホッカイロを渡しながら謝罪すると、皆さんに「停電なんだから仕方ないですよ」、「体を動かせば温かくなるので気にしないでください」などと声をかけていただきました。

 

球場の停電は、電光掲示板を使った演出やキッチンカーの出店にも影響しました。予定通りにいかない点もあり、当日来場した方々にはご不便をおかけしましたが、野球教室自体は非常に盛り上がりました。私が今まで携わったイベントの中で、最もクオリティが高い内容となりました。これは、皆さんのご協力のおかげです。

 

野球教室では、子どもたちが憧れるプロの技術を選手と元選手の方々が披露しながらも、子どもの目線に合わせて丁寧に指導している姿が印象的でした。イベントの最後に設けたホームラン競争ではスタンドの観覧者もグラウンドに招いて、球場のボルテージは最高潮に達しました。

 

私にとっては初めての規模のイベントでプレッシャーもあり、停電のアクシデントにも見舞われましたが、参加した方々から感謝されて大きな達成感を得られました。「毎年開催してほしい」という声もいただきました。


停電の緊急事態を乗り越えて大成功した野球教室
野球教室は球場が停電する緊急事態を乗り越えて大成功

 

■民間の力で地域活性化へ スポンサーに強い使命感

今回の野球教室は広島県北部に位置する三次市で開催しました。人口4万7000人ほどのまちで、他の地方と同じように若者の市外流出を課題としています。スポンサーに手を挙げていただいた企業からは野球への特別な思い入れ以上に、「民間の力で地域を活気づけたい」使命感や危機感が伝わってきました。

 

私が運営する会社「Ring Match」では、イベント開催を含めて野球に関連した事業を展開しています。起業した主な理由の1つには、野球を通じた地域貢献や活性化があります。同じ思いを持った人たちと今後も力を合わせていきたいと思っています。今回の縁も大切にしたいです。

 

球場の電気が使えないアクシデントからは、学びもありました。「子どもたちを喜ばせたい」、「地域を盛り上げたい」と共通のゴールを目指す関係者の団結力は驚くほどでしたし、想定外に対応するための引き出しも増えました。球場から停電の知らせを受けた時は開催できるのか不安でいっぱいでしたが、結果的には収穫の多いイベントとなりました。

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